岐阜大学大学院医学系研究科消化器内科学の白上洋平講師、清水雅仁教授らは、当社のEP4拮抗薬RQ-15986/CJ-42,794(探索ステージにあるAAT-007/8類似薬)によるラット大腸がんモデルでの抗腫瘍効果を認め、試験結果をPLOS ONEに発表しました。白上講師らは、APC変異を有するKyoto APC Delta rat (KAD)ラットをアゾキシメタンとデキストラン硫酸で処理して生じる大腸がんの発生頻度と増殖が、RQ-15986の予防的治療により有意に減少することを認めました。また、がん組織の炎症性サイトカイン類やがん免疫を抑制する分子であるIDO1の発現の抑制も確認しました。EP4拮抗薬が大腸がんの予防的治療に有効であることを示唆する貴重な報告です。
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0251942