株式会社AskAt(当社)が知的財産権を保有しますEP4拮抗薬(grapiprant, AAT-007)について、当社は、米国および中国の導出先と共にがん免疫治療を目的とする臨床試験を精力的に実施しており、同時に同薬剤のがん治療用途の知的財産権の強化を継続的に進めています。
この度、米国特許庁より新たな特許査定(出願番号15/602,686)の連絡を受けましたのでお知らせいたします。
米国におけるgrapiprantのがん用途特許について 、当社は がん治療における主要ながん種である胃がん、肺がん、前立腺がん、大腸がん、乳がんに対する用途特許の査定をすでに受けています。今回の特許査定では「上皮性がん」に対する用途が認められました。「上皮性がん」は 、上皮細胞に由来するがんを総括するものであり、ほとんどの臓器に生じる固形 がんを含む概念です。本特許の成立に伴い、当社はgrapiprantによるより広範な臓器に生じたがんの治療用途に対する知的財産権を獲得します。
Grapiprantのがん免疫治療の臨床試験について
米国 Ikena Oncology(導出先であるArrys Therapeutics, Inc.の親会社、(旧Kyn Therapeutics Inc.)、本社:Boston, MA)と中国 Ningbo NewBay Medical Technology Co. Ltd.(導出先であるNingbo Tai Kang Medical Technology Co. Ltd. の子会社、本社:浙江省寧波市)が、grapiprant (IK-007/RMX-1002) によるがん免疫治療の臨床試験を現在実施しています。米国ではマイクロサテライト安定型大腸がんとチェックポイント阻害剤が有効でない非小細胞肺がん患者を対象とした第1相試験、中国では各種臓器における進行固形がん患者を対象とした第1相試験を実施しています。