メニュー

トップページ > ニュース

ニュース

疼痛治療薬AAT-007(一般名grapiprant)およびAAT-076に関するライセンス契約締結のお知らせ

2016/01/01

株式会社AskAt(本社:名古屋、社長:古田 晃浩、以下AskAt)と中国の製薬ベンチャーRMX社(本社:杭州、CEO:RuiPing Dong、以下RMX)は、1月1日、AskAtが保有するEP4拮抗薬であるAAT-007、およびシクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)阻害薬であるAAT-076の中国での疼痛領域におけるライセンス契約を締結しましたのでお知らせ致します。
本契約に基づき、AskAtは中国におけるAAT-007およびAAT-076の開発、製造、販売のライセンスをRMXに与え、契約一時金、開発の進捗に応じたマイルストーン、販売後は売上に応じたロイヤリティと販売額の目標達成に応じたマイルストーンをRMXから受け取ることになります。

 

【AAT-007について】
AAT-007は、炎症時に産生されるプロスタグランジンE2(PGE2)の受容体であるEP4の機能阻害により鎮痛作用をもたらします。AAT-007の作用メカニズムは、PGE2の生合成阻害により鎮痛作用を示す非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やCOX-2阻害薬など、現在汎用されている消炎鎮痛薬とは異なる新しいものです。変形性関節症の痛みを適応症とした米国における前期臨床第Ⅱ相試験の結果、AAT-007は最も強力なNSAIDsの一つであるナプロキセンと同等の鎮痛効果を示し、より副作用の少ない強力な疼痛治療薬として期待されます。また、AskAtでは、疼痛治療のみならず、自己免疫疾患やアレルギー治療、さらに癌治療薬への適応も視野に入れてAAT-007の研究開発を実施しております。

 

【AAT-076について】
COX-2阻害剤は、NSAIDsにおける消化器への副作用を軽減することを目的として開発された治療薬であり、AAT-076はCOX-2を選択的に阻害することにより鎮痛作用をもたらします。AAT-076は、術後疼痛を適応症とする前期臨床第Ⅱ相試験において、既存の第一選択薬であるイブプロフェンより強く長い鎮痛作用と、速やかな効果発現を特徴とする有効性を示しました。強い鎮痛作用と高い安全性を持つAAT-076は、術後疼痛をはじめとする急性疼痛治療等において、既存薬とは化合物特性が異なるCOX-2阻害薬の新たな選択肢となり、経口剤及び注射剤として有用なNSAIDs/COX-2阻害薬になると期待されます。

 

【株式会社AskAt】
株式会社AskAtは、グローバル製薬企業において創薬研究開発に豊富な実績と経験を持つ経営者や研究者によって設立されたバイオベンチャーで、医薬品の研究開発及び医薬品・医薬候補品にかかわる知的財産の導出を主な事業としております。痛み・癌・免疫疾患、認知症、加齢黄斑変性の治療領域において複数の医薬候補化合物を持ち、これらの領域で苦しんでいる患者さん達に画期的な新薬を届けるために、製薬企業への導出を通じて新規医薬品の創生を目指しております。
AskAtの事業および候補化合物に関するお問い合わせはinfo@askat.co.jpにお願いいたします。

 

【RMX社】
RMX社は、グローバル製薬企業や中国国内の製薬企業において、創薬の研究開発に豊富な実績と経験を持つ専門家によって設立された創薬研究開発企業です。RMX社は中国、韓国、日本などの北東アジア地域において、未だ有効な治療法が無い医療分野をターゲットに革新的な新薬を開発しております。
RMX社の開発ポートフォリオはオンコロジー、感染症、CNS/Painにフォーカスしております。
RMX社関するお問い合わせはruiping.dong88@gmail.comにお願いいたします。

PAGE TOP

Menu