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目指す新薬

がん免疫治療薬

免疫チェックポイント阻害剤による治療が多くのがん種において著しい効果を示すことから、がん免疫治療は新たながん治療の柱の一つとして認められています。しかし、これまでに蓄積した免疫チェックポイント阻害剤による治療の解析によれば、がん種による差はあるものの、治療の有効率はおよそ10~20%にとどまり多くの患者さんではがんの治療に繋がっていません。治療の成功と失敗を分ける原因については、それぞれのがん組織の免疫学的環境の違いが重要な因子であることが分かってきています。当社は、がん組織の免疫環境を制御することで免疫チェックポイント阻害剤治療の有効率を上げることが可能であり、そこにEP4拮抗剤が有用であると考え、臨床試験を進めています。

 

疼痛治療薬

がんに伴う疼痛や神経障害性疼痛などの慢性疼痛に対する初期治療は、非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)やカルシウムチャネル阻害剤が用いられますが、重篤な症状では麻薬性鎮痛薬(オピオイド)が使用されます。オピオイドは、治療期間の長期化とともに用量の増加を伴うことが一般的であり、これを原因とする薬物依存の問題が米国を中心に大きな社会問題となっており、その対応が早急に求められています。当社は、オピオイドに変わる強力な鎮痛効果を持つ薬剤、あるいはオピオイドの使用量を減らすことの可能な薬剤の開発をめざしており、強力かつ安全性の高い次世代COX-2阻害剤にその可能性を見出しています。

神経障害性疼痛治療の主流薬はカルシウムチャネル阻害剤ですが、治療の有効率が約30%と低く、さらに重篤な副作用を伴うことから新たな治療薬の開発が急務であります。これまで、NSAIDsは神経障害性疼痛には無効であるとの理解が一般的ですが、当社では改めてこの通説を検証し、経口で効率的に脳に移行するCOX-2阻害剤による治療の可能性を検討しています。

認知症治療薬

アルツハイマー病は、高齢者の増加に伴い確実に患者数が増える疾患であり、患者のみならず社会的な大きな負担を余儀なくされる疾患です。アルツハイマー病を発症した患者を根本的に治療することを目指した治療薬開発の多くが失敗に終わり、現在は、新たなコンセプトに基づいた次世代の新薬開発方針を確立する時期にあります。発症後の認知症を治療することは現実的でないこと、発症の約20年前から脳内での変化が徐々に進行していることが明らかとなり、アルツハイマー病薬の開発は、認知症発症前の早期の段階に注目する方向に進んでいます。当社は、これまで実施してきたアルツハイマー病治療薬開発の方針を見直し、新たなコンセプトに基づく新薬開発を計画しています。また、この計画の中で、アルツハイマー病以外の認知機能障害を来す神経疾患も考慮します。

 

自己免疫疾患治療薬

関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、潰瘍性大腸炎、乾癬などの自己免疫疾患は、いずれも治療が難しい疾患です。また、これらの自己免疫疾患に対する既存の治療薬は、一定の効果を認めるものの肝障害や感染症などの重篤な副作用のリスクを伴います。抗IL-23抗体による治療法が開発され、複数の自己免疫疾患に対して著しい効果をもたらしていますが、抗体特有の副作用、耐性発現、高価な費用の問題があり、満足できる治療の状況にはありません。当社は、自己免疫疾患治療のターゲットとして有用性が認められているIL-23を標的とする低分子薬の開発をめざしており、EP4拮抗剤にその可能性を見出しています。

 

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