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目指す新薬

がん免疫治療薬

抗PD-1、PDL-1、CTLA4抗体などに代表される免疫チェックポイント阻害剤といわれる薬剤を用いたがん免疫療法は、高い治療効果と広い癌腫での有効性が期待されることから新しいがんの治療法として注目を集めています。また、類似の作用メカニズムを持つ薬剤も数多く開発されており、おそらく5年以内にはこれらの薬剤を用いたがん免疫療法は、がん治療の1つのスタンダードとして確立することが期待されています。

これらの、免疫チェックポイント阻害剤で有効性が明らかになったことは、それ自身の治療薬としての可能性が示されたのみではなく、さらに広くがん免疫療法全般の有用性を再確認させたことに大きな意味があります。これらの薬剤の開発と、がん細胞とその周囲を含めたがん微少環境における免疫細胞の役割についての最近の研究の進捗によって、がん細胞の生死を制御している各種の免疫細胞の機能をターゲットとする新しいコンセプトの抗がん剤のアイディアが数多く出てきております。

私達は、現在のがん免疫療法の主流を占める免疫チェックポイント阻害を追随するのではなく、その次の世代をになうことが期待できる、新たな治療コンセプトに基づくがん免疫療法をめざした薬剤の開発をすすめています。すでに、動物試験において、肺がん、大腸がん、乳がん、前立腺がん、胃がんなど主要ながん種での有効性と免疫細胞に対する効果の確認を終え、米国において臨床研究の準備を進めています。

自己免疫疾患治療薬

関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、潰瘍性大腸炎、乾癬などの自己免疫疾患は、いずれも治療が難しい疾患です。また、これらの自己免疫疾患に対する既存の治療薬は、一定の効果は認められるものの肝障害や感染症などの重篤な副作用のリスクが伴うのが現状です。一方、近年IL-23を標的とする抗体医薬が開発され、複数の自己免疫疾患に対し治療現場でめざましい効果をもたらしています。しかし、抗体薬による治療は高価であり、抗体薬特有の副作用や、治療を続けることによって薬剤に対する抗体が体内で産生され効果が減弱する問題もあり、この分野の薬剤は未だ充足されている状況にはありません。

私達は、すでにヒトでの臨床試験で高い安全性が確認されているEP4阻害剤が、強力な治療効果が認められているIL-23抗体と同様の効果を持つことを動物試験において示し、EP4阻害剤が、IL-23抗体とは異なるアプローチで同様の治療効果を達成できる可能性を見出しています。

急性疼痛およびがん性疼痛治療薬

手術後の疼痛および外傷後の疼痛の治療は、患者さんのQOL改善のために必須であり、早期の十分な疼痛コントロールが回復を早めることが知られています。また、がん性疼痛では除痛により睡眠不足や食欲不振が改善され、通常の生活を取り戻すことができます。

これら痛みの治療では、主に非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が使用されますが、既存のNSAIDsは一時的に強い鎮痛作用を示すものの、効果の持続時間が短いのが難点であり、また、副作用として重篤な胃腸障害を誘発します。手術後や癌の骨転移に付随して現れる強い痛みに対して、NSAIDsの鎮痛作用は十分でなく、麻薬性鎮痛薬が主流になります。麻薬性鎮痛薬の効果は個人差が大きく、除痛可能な薬剤の種類や投与量を見極めるのが難しく、さらに、嘔吐、便秘などの副作用も問題となります。強い鎮痛作用が長時間持続し、さらに副作用の少ない鎮痛薬は常に求められており、麻薬性鎮痛薬の使用量を減らすことも期待されています。

これらの背景から、私達は、最も強力な鎮痛作用と長い作用時間を持ち、副作用の少ないNSAIDの開発をめざしています。私達の次世代COX-2阻害薬は、強力で持続的な鎮痛作用が米国での臨床試験によって確認されており、急性疼痛治療が抱える課題を解決できる薬剤として開発を行っています。

神経因性疼痛治療薬

神経系の損傷や機能障害に起因し、組織損傷と不釣合いな疼痛、知覚過敏は神経因性疼痛と呼ばれ、帯状疱疹後神経痛や糖尿病性神経障害、術後疼痛症候群などがあります。その症状はさまざまですが、いずれも、持続的で耐えがたい痛みです。

神経因性疼痛の治療にNSAIDsは無効であり、カルシウムチャネル拮抗薬、局所麻酔薬などの限られた種類の鎮痛薬と、鎮痛補助薬と呼ばれる三環系抗うつ薬、SNRI、抗てんかん薬などが用いられますが、有効性や奏効率が悪く、めまい、ふらつき、傾眠などの副作用も多いのが現状です。

私達の持つCOX-2阻害剤は、炎症性の疼痛を強力に抑制するばかりでなく、神経因性疼痛にも高い有効性を持つことが動物試験で確認されています。既存のCOX-2阻害剤に神経因性疼痛に対する有効性は認められておらず、適応症もありません。私達は、弊社のCOX-2阻害剤を、神経因性疼痛治療を適応症とする新たなカテゴリの次世代COX-2阻害剤として開発を進めています。

認知症治療薬

現在、アルツハイマー型認知症をはじめとする様々な認知機能障害の治療には、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤とグルタミン酸受容体の阻害剤が広く使われています。これら薬剤は、認知機能障害の進行や症状を一時的に抑制することは可能ですが、多くの場合半年から1年程度でその効果は減弱し、それ以後の継続による治療効果は期待できません。 現在は、持続的に認知症の治療を継続できる状況ではなく、さらに、認知症を根本的に治療できる薬剤は未だ確立していません。こうした状況を解決すべく、新たなメカニズムの薬剤の開発が継続的に実施され、莫大な研究開発費用を費やしているにもかかわらず、そのほとんどは臨床試験段階で脱落する結果に至っているのが現状です。

私たちの持つ認知症治療薬候補化合物は、先行した同じメカニズムをもつ薬剤の持っていた問題点を解析して、その問題を解決できるものと確信し、新しい認知症治療薬として開発を目指しています。

加齢黄斑変性治療薬

加齢黄斑変性とは、網膜の中心部である黄斑に障害が生じることにより、視力低下やものがゆがんで見える変視症を伴う疾患です。欧米では成人の失明原因の第1位となっており、日本でも推定患者数が70万人とされています。加齢黄斑変性の1つである浸出型加齢黄斑変性は、異常な血管(脈絡膜新生血管)が脈絡膜から網膜色素上皮の下あるいは網膜と網膜色素上皮の間に侵入し、出血や浮腫によって網膜が正常に機能しなくなり視力が低下します。標準治療方法として近年VEGF抗体の硝子体投与が確立されましたが、効果が不十分であること、長期に渡る頻回の硝子体投与による患者への身体的・精神的負担、薬価が高価であること等の未充足ニーズが存在します。当社のCOX-2阻害薬AAT-076は、硝子体投与および経口投与において網膜血管新生抑制することが動物試験で確認されており、眼科疾患を適応症とする新たなカテゴリの次世代COX-2阻害剤として開発を進めています。

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